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マーケティング2課

静かに闘志を燃やす“個性派”メリハリ集団

Webマーケティング2課の尾坂です。

みなさまにおかれましては
業務多忙なはずのところ

こうして社内報に
アクセスするということで
さぞかしおヒマなことかと存じ上げます。

さて、私たちは
マーケティングに携わる会社だからこそ
きっと皆様も、日々、読書など
仕事に関わる勉強に励んでいると思います。

ビジネス書やマーケティング
自己啓発
コピーライティングに関する書籍

あるいは、時間の使い方
資料の作り方、プレゼンの技術、
生産性を上げる方法…

マーケティングをはじめビジネス系の
意識高い人たちと言えば、二言目には

やれ海外の伝説のマーケターだの

成功者の習慣がどうなど

影響力のなにがしだの

知識やスキルに投資しなさいだのと言います。

そう、世間では

「お金を稼ぐ(仕事)うえで役に立つもの」

が至上とされているのです。

僕も自衛隊を辞めて何かするぞ!と意気込んでいた時は
1年間で300冊くらいのペースでビジネス関連の本を読んでいました。

しかし、今振り返ると、
何となく勉強して満足した気に
なっていただけのようにも思えます。

ただ頭に突き刺さっただけの知識を
振り回すだけでは
ファッションマーケターで終わってしまいます。

人生における豊かさや
人間の奥の深さというものは
表面的な「実用」には存在しない

そう思うのです。

実際に、どこか魅力を感じる人や
話が面白い人
ユニークな人というのは

ビジネス書とか実用書といったカテゴリ以外の
別のものに関心がある人が多い気がしています。

芸術、哲学、歴史、政治、宗教…

ということで、この前、色々な方から

「尾坂さんが本読むのは意外すぎます」
「脳筋かと思っていました」
「そんなことはいいからこれ運ぶの手伝ってください」

と心外なことを散々言われて虐げられてきた僕が
好き放題にかつて読んだ本のあれこれを紹介し
本物の教養というものを誇示いたします。

※この記事は全体的に冗談です。あくまで個人の主観です
※異論や批判は受け付けます。
マーケ2課田通→池添→小野愉→入江までお問い合わせください

尾坂少しの自己紹介

・陸上自衛隊10年弱
 └いわゆる歩兵部隊へ配属。戦車をやっつける小隊でがんばる
 └バイアスロン(スキー×射撃)という謎競技で2年間実業団みたいな生活で給料もらう
 └「このまま定年はなんかキツい」と思い職種変換→准看護師と救急救命士という資格を取り衛生科(医療部隊)に配属
 └少しは体力的にラク出来るかと思ったが日本の海兵隊にあたる「水陸機動連隊(の前身部隊)」の衛生隊員として出向される。当時は体力が有り余っていたため上司が余計な配慮して転属させられた
 └離島にヘリから降りるか、ボートで上陸するかの2択
・退職した後、情報商材系のレターやメールを書く活動で独立
・色々あって2025年11月に入社、現在に至る

ということで本題です。

我々はビジネス書でも自己啓発書でもなく
どんな本を読めばいいのか?

その答えの一つがこれです。

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

史上最強と謳われた柔道家、木村政彦。
国民的スターだったプロレスラー、力道山。
「引き分け」の約束で始まった二人のプロレス対決は、力道山の裏切りによって木村が一方的に叩きのめされるという衝撃の結末を迎える。
生放送視聴率100%の中、無惨な姿を晒した木村。
なぜ木村は力道山を殺さなかったのか?
なぜ最強の柔道家はプロレス興業に身を転じ、歴史からその名を消したのか?
戦後スポーツ史最大の謎と、最強と呼ばれた男の壮絶な人生を描いた、魂を揺さぶる物語。

けっきょく脳筋な本だな

そう思いましたか?

でも、突き詰めれば
この世界は筋肉が全てです。

あなたが夢を叶えたいのに
実現できていないのも

まだまだやれるはず…
と思いながらも燻っているのも

全ては、あなたの筋肉量が足りないからなのです。

ですので、日本男児たるもの
まずは木村政彦について思いを馳せてください。

マーケティングとかビジネスとかを
勉強している場合ではありません。

話はそれからになります。

木村政彦とは?

・戦前〜戦後にかけて史上最強と言われた柔道家
・身長170cm、体重85kg。決して恵まれた体格ではない
・柔道で不敗(全日本選手権13連覇)
・グレイシー柔術創始者・エリオグレイシーの腕をブラジル国民の前で折る
・格闘技・主に柔道などで「キムラ」という名の関節技が世界的に普及
・「真の柔道」を目指し、打撃ありの最強の柔道を求め続ける

ケタ外れのパワー

・「うちわで扇いで」と師匠に言われてその場の畳を持ち上げて扇ぐ
・走り始めた電車の後ろの取っ手を引っ張り停止位置に戻す。弟子の遅刻を防ぐ
・大外刈りで失神者が続出し練習で使用禁止に
→喰らった人の声「木村先生の大外刈りは“上手い”とか“速い”じゃないんです。とにかく“痛い”からムリなんです」
・50代になっても当時の無差別級金メダリスト達(ヘーシンク・ルスカなど)も敵わなかったほど強い

※上記はごく一部

【結論】めちゃ強い

そんな伝説の柔道家の生涯を描いたのがこの本です。

大抵、昔の偉人って補正がかかって
神格化されることも多いですが、
それを抜きにしても

木村政彦ならきっと本当だったのだろう

と思わせる凄みがあります。

それを裏付けるキーワードが、
当人の信条でもある2つの要素です。

1「三倍努力」

人の2倍努力する奴はいるから、自分は三倍努力する。

シンプルすぎる言葉ですが、
文字通り木村は1日10時間以上の練習が
当たり前だったそうです。

乱取り(スパーリング)を毎日数百本をこなし

クタクタになった夜中にも、

腕立て1000回の後
大木に帯を巻いて一日1000本打ち込みをして、
背中の皮膚が踵のように分厚くなったと言います。

2「負けたら腹を切る」

木村は昭和さながらの精神力の強さが特徴ですが、
その最たるものとして、
試合前夜には短刀で切腹の練習をしてから試合に臨んだそうです。

まさに決死の覚悟で試合に挑み、
最終的には15年間無敗で
柔道のキャリアを終えたため切腹は免れました。

その勝利への執念はどこから由来するのか。

言葉だけ、行為だけでは
チープにも見えるこの事象ですが

本気で一度、我が事のように想いを馳せてみると
尋常ではない覚悟が必要なことが少しだけわかります。

三島由紀夫の「憂国」さながら
小説ではこのシーンの描写が上手に描かれています。

勝手な感想

僕が自衛隊だった頃の10年前、
無人島上陸訓練前の
1ヶ月に及ぶ海上自衛艦生活がヒマすぎて
ふと読んで胸を熱くしたのがこの本です。

50歳を過ぎても
当時の現役無差別級世界チャンピオンの
へーシンクやルスカすら

「木村先生には絶対に敵わない」

と言われたほどの人物。

そんな彼の生涯を描いた本ですが
木村政彦ほどの気迫で
何か一つの物事に打ち込むことが
これまであっただろうか?

自分は、命を賭けて
目の前の仕事に向き合っているだろうか?

当時、27歳くらいだった僕にとっては
どんなビジネス書や実用書よりも
胸が熱くなるものがありました。

結論

序盤でもお伝えしたつもりですが
現代社会に生きていると、えてして

・効率化
・生産性
・実用

のようなものに特化した勉強や読書が
正しいとされがちのように思えます。

しかし、今回挙げた書籍は
令和の現代において

マーケティングやコピーライティングに
役に立つはずもなく

その本を仮に10時間かけて読んだとして
金銭的なリターンとして目に見えて
顕在化することはありません。

例えばこの本を読んだ人間が

年収が上がったり
仕事上のスキルが向上したり

そんな変化が訪れることは
そうないように思えます。

しかし、ある人にとっては

どんなに有益・有料級の情報よりも
遥かに価値が高く

心に深く刻み込まれ

まだ自分にもやれることがあるはずだ

そう感じて、熱くなり
日々の行動指針の一つに
影響されていくものです。

日々の読書や勉強は
現実世界に実利をもたらすために行う必要はないのです。

今回の本は現代に生きるライターが執筆したため
スラスラと読みやすく内容も理解できるものですが

時には、現代人とは価値観も思想も異なり
著者本人ですら書いている内容がわからないような

そんな難解な本にも触れることで

わからない

たぶんこういうこと言いたいのかな

やっぱり全然理解できないわ

そんな機会の繰り返しこそが
自身の奥行きを広めるものだと
感じています。

今回取り上げた
「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」
だって、基本的には「読んで楽しかった」で終わります。

しかし確実に

当時の情勢や価値観に想いを馳せると
自分だったらこんな言動ができるだろうか?

俺は木村先生のように命を燃やせているだろうか?

という、疑問の種火が身体には宿ります。

書いていて何の話をしていて
どこに着地させるべきか錯綜中ですが

いずれにせよ、おそらく読書や勉強というものは
目の前の実用や金銭的なリターンとは
かけ離れた位置にあるものだと思います。

今の仕事のジャンルを学ぶだけではなく
より距離が遠い、難解
と思われるものほど

人生のヒントになりうる出会いが待っているはずです。

今回の本も、10年前に読んだけれど
何故か、また気になってもう一度読んでみたら
また違う気づきがあった

ということで
ネタに困り取り上げました。

いくらでも語りたい分野ですが
結論、皆様も身体を鍛えましょう。

話はそれからです。

ありがとうございました。

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