2025年8月1日
マイクロピッグ可愛い、っていう話〜癒しとモテ期は突然に〜
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はじまりは『ベイブ』だった
子どもの頃に観た映画『ベイブ』。
健気で愛らしい子ブタと、心優しい飼い主とのあの物語に、10歳の私は完全にやられた。
「将来はちっちぇ~ブタを飼う」と息巻いたのもこの頃。
ついに来た、ブタブーム
あれから時を経て——
世間もついにブタの魅力に気づいたらしい。
SNSには愛され顔のマイクロピッグがあふれ、都会にまで“ブタカフェ”が登場。
「牧場以外で、触れ合える……だと!?」
でも、ブタを神聖視しすぎていた私は、なかなかその門を叩けなかった。
初訪問:現実は非情
ついに勇気を出して行ったブタカフェ初体験。
結果、寄ってきたのはゼロ。
隣の友人の膝に乗るブタを、指をくわえて見守る30分だった。
なんだろう、ブタのほうも照れてたのかな。怯えてたのかな。
私は心の中で、ちょっと泣いてたよ。
触れ合えるから来たのに。
……でも、ブタカフェって「自分から行く」んじゃないんですよね。
ブタのほうから来てくれるのを、じっと待つスタイルなんですよ。
膝、すんごい涼しかったわ。あのときは。
リベンジ:膝が戦場に
そして2度目の挑戦。
何かが起きた。
めちゃくちゃ乗ってきた。
ブタちゃんハーレム
一番でっかい子に気に入られ、足が痺れたままの後半戦。
感覚のない私の膝とお昼寝をするブタちゃん
まごうことなきスヤスヤついには膝の上でブタ同士の小競り合いが始まり、
ちょっとした修羅場になったけど、私は幸せだった。
全ブタ、ちゃむちゃむしてる件について
気づいたら、周りのブタたち、全員口元がせわしなく動いてる。
これをちゃむちゃむモードというらしい。
ちゃむちゃむしながら見つめあうブタちゃんたちブタちゃん、膝が大好き説
ちなみにブタちゃんたち、膝の上が大好きなんですって。

あんなに喜んでくれるなら、もういくらでも貸すわい。
寝るときは、みんな縦に重なるスタイルらしくて、
2匹、3匹と重ね寝が始まると、
私は「落ちないように……!」と、だんだん体を反っていく。
最高の寝床になりたい…絶対にどっか行くなよ…初訪問の思い出が過ぎり、思わず必死になる私。
私の足で良ければなんぼでも痺れさせてくれ。

この写真がすべてを物語っている
ブタ同士の喧嘩でみんな散っていった後——
1匹のブタは私の服の中に入り込んで抜け出せなくなり、
私はわたわた。スタッフさんは困惑。
大慌ての私とスタッフさん
服(ベスト)に引っかかったままお昼寝を開始するブタちゃんその隙を狙って膝を陣取って寝るチビちゃん。
微動だにしないおチビちゃんみんな、自由すぎる。
60分後、鼻の下は伸びるところまで伸びたし、
ブタちゃんたちには、癒しと足の痺れをたっぷりプレゼントしてもらった気分だ。

やっぱりブタは、いい。
きっと明日の業務は“豚豚拍子”(とんとんびょうし)に行くだろう。

